ダイハツ工業のウェブサイトの保守管理業務を巡り、架空発注を繰り返して取引先から約1億6千万円を詐取したとして、警視庁捜査2課は9日、トヨタ自動車のグループ会社「トヨタ・コニック・プロ」(東京・千代田)元社員、渡部友矢容疑者(51)ら2人を詐欺容疑で逮捕した。

逮捕容疑は2020年4月〜22年1月ごろ、コニック社がダイハツ工業から受託した保守管理業務を巡り、下請けの広告関連会社に架空発注を約20回繰り返し計約1億6千万円をだまし取った疑い。同課は2人の認否を明らかにしていない。

捜査2課によると渡部容疑者は当時コニック社の社員で、ウェブサイトの保守管理業務を統括する立場だった。18年9月〜22年8月に同様の手法で約3億6千万円を広告関連会社から詐取したとみられる。詐取した金の一部は遊興費などに充てていたという。

コニック社の内部調査で不正が発覚し、同社が22年9月に警視庁に相談していた。同社は9日、ホームページで「再発防止に取り組むとともに、コンプライアンスの強化に努める」とするコメントを出した。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。