石川県は7日、能登半島地震で損壊した建物の公費解体が、9月の記録的豪雨の影響で遅れていると明らかにした。豪雨被害が特に大きかった半島北部では、土砂崩れなどの影響で現場に入れず、中断を余儀なくされている箇所もある。県は豪雨からの復旧を急ぐとともに、作業可能な現場に入る業者を増やして解体を促進する方針。

 県によると、道路が土砂崩れで寸断されるなどしており、現場に作業員がたどり着けないエリアがある。道路が開通した区間も片側交互通行となっているところが多く、がれきの搬出に時間がかかっているという。

 9月の解体完了棟数は、県が定めた目標棟数を下回った。9月末時点の進捗率は16%。

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