ガザでの犠牲者を悼む「赤い涙」を描く子どもたち=5日午後、熊本市

 パレスチナ自治区ガザで、イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘開始から7日で1年となるのを前に、死者が4万人を超え、被害が深刻なガザへの攻撃中止を求める集会やデモ行進が5日、各地で行われた。「今すぐ停戦」と気勢を上げる人や、静かに祈りをささげる人の姿が見られた。

 東京・渋谷では降りしきる大粒の雨の中、傘を片手に在日パレスチナ人や支援者が行進。主催者によると、約1500人が参加した。「誰も殺すな」などと日本語、英語、アラビア語でシュプレヒコールを上げた。

 在日パレスチナ団体のモハメド・ファラジャラさん(28)は「日本人にも抑止力となる行動を取ってほしい」と訴えた。

 熊本市では、ガザでの犠牲者を悼む「赤い涙」を1枚の白地の布に描く催しが開かれた。犠牲者の名前と年齢が1人ずつ読み上げられ、足を止めた通行人が膝を突いて筆を持ち、布には約50滴の涙が表された。マレーシアからの留学生ワジハ・サカーさん(32)は「(戦闘が)続いていて悲しい。何か変化があるといいな」と平和を願った。

ガザへの攻撃中止を求めるデモ行進=5日午後、京都市

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