9月の記録的豪雨により、石川県の能登半島で、農地への土砂流入や水路損壊といった農業関連被害が1724件確認されたことが5日、県のまとめで分かった。稲を刈り取る前の水田が被災し、収穫できない状態となるなど、深刻な打撃を受けた。豪雨から2週間。営農者は元日の能登半島地震に続き大きな被害を受け、機械の再取得や復旧費用の重い負担がのしかかり、離農が進む恐れがある。
石破茂首相は5日、豪雨で被災した能登半島を視察。今回の豪雨被害を「激甚災害」に指定する考えを示した。復旧事業にかかる費用の国庫補助率を引き上げる。
県によると、半島北部で大きな被害が確認された。4日時点の農業関連被害の内訳は、のり面崩壊や土砂流入など農地被害が841件、水路損壊や土砂堆積が564件、農道被害が168件と続いた。
自治体別では、最多は能登町の678件で、珠洲市514件、輪島市493件と続く。調査中の場所もあり、被害件数がさらに増える可能性がある。
河川氾濫などによる農地の冠水被害は約950ヘクタール。
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