石破茂首相が示した15日公示、27日投開票の衆院選日程で、一部の自治体が困惑している。
北九州市では、一部の小学校の運動会が投開票日と重なった。体育館を投票所に使うため、市側は運動会をずらしたが、一部では運動会の日程変更を断られた。
市は「27日投開票は国会日程上(短すぎて)難しいだろう」として、11月10日投開票を有力視していたという。関係者は「石破さんはすぐ解散するとは言ってなかったじゃないか」とぼやく。国会議員の1人は、運動会の日程が変更となった保護者から「どうしてくれるんだ」と責められたという。
福岡市でも投開票日に市立小8校で運動会などが予定されており、市選管が調整を進めている。
佐賀県内では投開票日を挟む26~28日、全国障害者スポーツ大会が開かれる。基山町では開票所となる予定だった町総合体育館が27日に卓球の会場となるため、代わりに近隣の小学校の体育館などを使うことを検討している。同日、サッカーやバレーボールの競技が開かれる鳥栖市では、市職員が大会運営などに回るため、開票作業など人手の確保に苦労する。選管担当者は「いちばんつらい日程」と嘆いた。(大下美倫、伊藤未来)
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