豪雨による大量の流木が積み重なる石川県輪島市町野町の中心部(29日午前)=共同

石川県能登地方の記録的豪雨で、県は29日、輪島市、珠洲市、能登町で計453人が公民館などの避難所に身を寄せていると明らかにした。県によると、3市町では29日午後3時時点で、計3141戸が断水している。停電は計約940戸で続いている。

県警や消防などによると、豪雨の死者は13人。県によると1人の行方が分かっていない。安否不明者は29日午後2時時点で3人。けが人は重軽傷合わせて47人。

県が管理する国道や県道の通行止めは28カ所。緊急車両だけが通行できる箇所もあるが、土砂崩落の被害が大きい区間では、復旧が長期化する恐れがある。県は氾濫が発生した6河川で、流路をふさぐ流木の撤去作業を進めている。

能登半島北部に位置する輪島、珠洲両市を中心に、農地への土砂流入や水路・ため池の損壊、農道崩落などが計871件発生した。山林が大きく崩れる「山腹崩壊」も計11カ所確認された。〔共同〕

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