福島第一原発の2号機では、9月10日から、事故で溶け落ちた核燃料と周囲の構造物が混ざり合った核燃料デブリの試験的な取り出しが始まりました。

しかし、9月17日に格納容器の中に入れた装置の先端についている2台のカメラで映像が確認できない不具合が起き、これまで装置を格納容器の外に戻して、原因の調査と今後の対応を検討してきました。

26日の会見で東京電力は、カメラが長時間、高い放射線にさらされたことでカメラに電気が蓄積して不具合が起きた可能性があるとして、今後、数日をかけて、比較的放射線量が低い現在の場所で、電源が入ったままにしたり切ったりして、放射線や電気の影響を調べるということです。

改善しない場合はカメラそのものを交換するとしていて、作業の再開は来月以降になる見通しです。

核燃料デブリの試験的な取り出しについて、東京電力は作業の開始当初、今月中に完了する計画を示していました。

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