気象庁によりますと、前線や低気圧の影響で石川県の能登地方では午前中、線状降水帯が発生したほか、輪島市では100ミリ以上の猛烈な雨を観測しました。
気象庁は昼前に石川県の輪島市と珠洲市、能登町に大雨の特別警報を発表し、最大級の警戒を続けるよう呼びかけています。
その後も日本海側を中心に雨が降り続き、午後8時までの1時間には、長崎県が対馬市に設置している雨量計で66ミリの非常に激しい雨を観測しました。
石川県と山形県、新潟県、それに長崎県では土砂災害の危険性が非常に高くなり、土砂災害警戒情報が発表されている地域があります。
また、石川県では氾濫している川があります。
能登地方の雨はいったん小康状態になっていますが、前線はこのあとも日本海から東北付近に停滞する見込みです。
22日には台風14号から変わった温帯低気圧が、発達しながら前線上を日本海から東北へ進むため、能登地方をはじめ西日本から東北の広い範囲で雷を伴って非常に激しい雨が降るおそれがあります。
22日夕方までの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで、北陸では180ミリと予想されています。
また、
▽四国で250ミリ
▽九州北部で200ミリ
▽東海と近畿、中国地方で180ミリ
▽関東甲信と九州南部で150ミリ
▽東北地方で120ミリの雨が降る見込みです。
気象庁は石川県では引き続き低い土地の浸水や川の氾濫、それに土砂災害に最大級の警戒するよう呼びかけています。
また、北陸をはじめ東北や中国地方、九州北部では非常に強い風が吹き荒れた天気となる見込みで、最新の気象情報や自治体が出す避難情報に注意し、状況が悪化する前に安全を確保するようにしてください。
最新の情報に注意して安全確保を
22日夕方までの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで、北陸では180ミリと予想されています。また、四国で250ミリ、九州北部で200ミリ、東海と近畿、中国地方で180ミリ、関東甲信と九州南部で150ミリ、東北地方で120ミリの雨が降る見込みです。
気象庁は石川県では引き続き、低い土地の浸水や川の氾濫に最大級の警戒をするとともに、土砂災害に厳重に警戒するよう呼びかけています。
また北陸をはじめ、東北や中国地方、九州北部では非常に強い風が吹き荒れた天気となる見込みで、最新の気象情報や自治体が出す避難情報に注意し、状況が悪化する前に安全を確保するようにしてください。
政府「官邸対策室」で情報収集と災害応急対策に全力
政府は石川県での大雨を受けて21日午前に総理大臣官邸の危機管理センターに「官邸連絡室」を設置していましたが、その後の被害状況を踏まえ、午後0時半前、「官邸対策室」に格上げしました。態勢を強化して、情報収集と災害応急対策に全力をあげることにしています。
岸田首相「人命第一の方針で災害応急対策に取り組む」
岸田総理大臣は、アメリカに向けて移動中の政府専用機から指示を出しました。
国民に対して、避難や大雨・河川の状況などに関する情報提供を適時的確に行うことや自治体とも緊密に連携し、浸水や土砂崩れなどが想定される地域の住民の避難が確実に行われるよう避難支援などの対策に万全を期すこと、それに被害状況を迅速に把握し、人命第一の方針のもと政府一体で災害応急対策に全力で取り組むよう求めています。
林官房長官「被災自治体と緊密に連携 全力を尽くしていく」
林官房長官は午後2時半ごろ総理大臣官邸で記者団に、
「被災現場では、石川県からの要請を受けて自衛隊が災害派遣されるなど、警察、消防、自衛隊を中心に救命救助活動が行われているところだ。政府としては、被災自治体と緊密に連携し、被害情報の把握や災害応急対策に全力を尽くしていく」と述べました。
「能登半島地震で大きな被害が発生した地域での大雨であり、不安に感じている人も多いと思う。すでに被害が発生している地域や大雨に関する警報が出ている地域の方々は、今後、自治体や気象台から発表される避難情報や気象情報に注意してもらい、土砂災害や低い土地の浸水、河川の氾濫に警戒してほしい」と呼びかけました。
松村防災担当相「ライフラインやインフラの早期復旧を」
今回の大雨を受けて政府は、午後5時すぎから松村防災担当大臣が出席し、関係省庁による災害対策会議を開きました。
この中で松村大臣は、関係省庁に対し「引き続き自治体や関係機関と緊密に連携し、早急な被害状況の把握にあたり、人命第一の災害応急対策や、ライフラインおよびインフラの早期復旧に取り組むとともに、能登半島地震の被災地でも多数の浸水被害が報告されているので、避難所の環境整備にも取り組んでほしい」と指示しました。
そして、22日にかけても大雨が続くとして、低い土地の浸水や河川の氾濫などに厳重に警戒するとともに、土砂崩れのおそれのある斜面など危険な場所には絶対に近づかないよう呼びかけました。
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