今夏のパリ・パラリンピック競泳女子100㍍自由形(視覚障害S12)に出場し、銅メダルを獲得した辻内彩野選手(27)が20日、母校の江戸川区立二之江小学校を訪れ、全校児童約400人にパリでの日々を報告した。
江戸川区出身の辻内選手は小学3年生から水泳を始め、全国高校総体にも出た。だが、大学進学後、視力が少しずつ弱る難病「黄斑ジストロフィー」と診断されたことから、友人の誘いでパラ水泳に挑戦。前回に続いて日本代表となった今大会は4種目に出場した。
辻内選手と同校の児童はこれまでも水泳教室などを通じて交流があり、大会前の7月10日には同校で辻内選手の壮行会も開いた。この日、児童から手紙と花束が贈られた辻内選手は銅メダルを見せながら、「レースの翌日、起きたら200件くらいお祝いのメッセージが来ていて驚いた」と、応援への感謝を述べた。
辻内選手に手紙を贈った6年生の下地潤(ひろ)さん(12)は「努力して障害の壁を乗り越え、結果を出していてすごい。感動しました」と話した。(佐野楓)
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