石川県輪島市宅田町の仮設住宅では21日、住民が腰まで水につかりながら避難しようとしていた。
21日午前11時ごろ、現場を訪ねた輪島市の料理人・池端隼也さん(44)によると、仮設住宅は水につかった状態で、住民が腰まで水につかった状態で避難しようとしていた。雨は激しく降り続けていて、わずか数分のうちに水位が高まり、「恐怖を感じた」という。
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仮設住宅の車は水につかっていたが、その水位も一気に上昇し、車が半分以上、水につかる状況となった。
「ここまで激しい雨はこれまで経験が無い。元日の能登半島地震で市内は地面が低くなっている場所も多く、不安が大きい」と池端さんは話した。
同日正午に記者が同町の仮設住宅を訪ねた際には、茶色い水が周辺にたまっていた。水位は住宅の玄関ドアの半分近くまで達していた。ドアが開いていたままの部屋もあり、室内に泥水が入り込んだのか、洗濯物に泥がついている様子が見えた。
浸水した住宅には、警察官や消防隊員とみられる人たちが近づき、逃げ遅れた人がいないか確認していた。
敷地内では複数の車が屋根まで水につかっていた。直前まで住民が乗っていたのか、ワイパーが動いたままだったり、ライトがついたままだったりする車もあった。(赤田康和、上田真由美)
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