19日午前10時ごろ、静岡市葵区北部の山あいを通る林道の脇の斜面が崩れていると道路の管理者から静岡市に連絡があり、市が確認したところ、林道が土砂でふさがれていました。
このため、近くの山小屋に宿泊している登山者およそ60人と山小屋のスタッフ10人余り、それに工事の作業員など70人余りの少なくとも147人が下山できない状態になりました。
いずれもけがはなく山小屋や作業員の宿舎などで一夜を過ごしたということで、静岡市はけさから順次、下山を希望する人たちをヘリコプターで運び始めました。
斜面が崩れたのはおととしの台風被害の復旧工事が行われていた現場の近くで、土砂はおよそ700立方メートル堆積しているとみられます。
静岡市は、土砂の撤去を進め、20日中に人が通れるようにしたいとしています。
救助された男性「安心した」
20日午前6時すぎに登山客ら男女4人を乗せたヘリコプターが土砂崩れの現場から南におよそ20キロ離れた発着場に到着しました。
東京の20代の男性会社員は「きのうの朝に下山するつもりでしたが、土砂崩れで降りられませんでした。電気も食事もあったので大きな混乱はありませんでしたが、仕事もあるのできょうも下山できなかったらどうしようかと思っていました」と話していました。
長野県の50代の男性会社員は「食事も用意していただいて感謝しています。ヘリコプターが着陸したときは安心しました。早くほかの人たちも下山できれば」と話していました。
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