◆捜査関係者「客もうすうすヤミ金だと気付いていた」
萩原教章容疑者らが運営していたサイトには「金融ブラック審査OK」などと、不要品買い取りとは無関係の文言が掲げられていた。捜査関係者は「客も、うすうすヤミ金だと気付いて借りていた」とみる。 生活経済課によると萩原容疑者らは、客との間で不要品の売買を偽装。買い取り代金の先払いは融資に相当し、出品のキャンセル料を利息としていた。ゲーム機など買い取る品を指定するのは容疑者側で、客が本当に持っているかどうかは不問。客から送らせる商品の画像もインターネット上にある画像で構わず、売買するはずの品の受け渡しもなかった。◆容疑の3人、緩く流動的に結び付く「トクリュウ」か
萩原容疑者らは「先払い」の手口で2022年5月~今年2月、全国の約1600人に計約2億4000万円を貸し付け、1億3000万円の利益を不正に得ていた。同課は、複数の容疑者らが緩く流動的に結び付く匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)とみており「次から次へと出てくるヤミ金の新しい手口に気を付けてほしい」と注意を呼びかけている。(昆野夏子) 鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。