逮捕されたのは都内の会社役員萩原教章容疑者(40)や五十嵐海斗容疑者(30)ら3人です。

警視庁によりますと、おととしから去年にかけて、商品の売買を装って現金を貸し付ける「先払い買い取り」と呼ばれる手口で、法律で定められた上限のおよそ6倍から13倍に当たる金利で貸し付けを行い、114万円の違法な利息を得たとして出資法違反の疑いが持たれています。

「先払い買い取り」は、金を借りたい客からゲーム機などを買い取る形を装い商品の写真を送らせたうえで「前払い」で現金を貸し付けます。

実際には商品の受け渡しは行われず、後になって「商品が届かない」などと言ってキャンセル料の名目で高額の利息を支払わせます。

客がゲーム機などを持っていなくてもネット上にある画像を送らせて貸し付けを行っていたとみられています。

容疑者らは、おととしからインターネットのサイトで「不要品買い取り」とか「即日現金化」などとうたって客を集め、およそ1600人に合わせて2億4000万円を貸し付け、1億3000万円の違法な利息を得ていた疑いがあるとみて調べています。

警視庁は、3人の認否を明らかにしていません。

「先払い買い取り」とは

「先払い買い取り」の手口です。

業者は、金を借りたい客から商品を買い取る形を装って貸し付けます。

業者は、ウェブサイトなどでゲーム機やスマホなどの中古品を高値で買い取るとうたい、その写真を送るよう指示します。

客が写真を送ると、業者から商品の代金として「前払い」で現金が振り込まれます。

実際には商品は送らず、業者が後になって「商品が届かない」として、買い取り代金の返還と高額の違約金やキャンセル料を請求します。

▽商品の代金分が「貸金」▽違約金分が「利息」に当たるとされ、業者が先に現金を支払うことから「先払い買い取り」と呼ばれています。

警視庁によりますと、ヤミ金業者はそもそも商品を買い取るつもりはなく、「ネット上にある商品の写真でいいから送って」などと客に伝えるケースも多いということです。

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