関東・東北豪雨で決壊した鬼怒川の堤防で、献花台に花を供える茨城県常総市の神達岳志市長(中央)ら(10日午後、常総市)=共同

2015年の関東・東北豪雨で茨城県常総市の鬼怒川の堤防が決壊してから10日で9年を迎えた。現場で市の追悼式が開かれ、神達岳志市長は「毎年、全国各地で同じような災害が起きている。防災力を強化し、自助、共助、公助の連携を強めていきたい」と話した。

市幹部や住民ら約30人が献花し、犠牲者に黙とうをささげた。自宅が被害を受けた同市上三坂地区の中島光一区長(74)は「まさか堤防が決壊するとは思わなかった。早めに避難することが重要だと学んだ」と振り返った。 

豪雨では宮城、茨城、栃木の3県で8人が死亡。常総市では2人が犠牲になり、13人が災害関連死に認定された。鬼怒川の水害は国による河川管理の不備が原因だとして、被災住民らが損害賠償を求めた訴訟が東京高裁で係争中。〔共同〕

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