東京・歌舞伎町の「トー横」と呼ばれる一角付近に都が設置した若者向け相談施設「きみまも@歌舞伎町」を訪れ、公共の場でみだらな言動をしたとして、警視庁は10日までに、都迷惑防止条例違反の疑いで千葉県八千代市大和田新田の無職、新井風月容疑者(25)と、住所不定、無職、青木涼太容疑者(20)を逮捕した。
「きみまも」は若者がトー横などで犯罪に巻き込まれるのを防ごうと、5月末に開設。利用者は社会福祉士などへの相談のほか、ソファが置かれたフリースペースで過ごすこともできる。
当初は匿名で利用でき、開設後2カ月で都の想定を上回る延べ1500人以上が訪れた。相談員らの目が届きにくくなっていた。警視庁によると、利用者同士で薬の過剰摂取(オーバードーズ)に関する会話が交わされるなどトラブルも目立っていたという。
新井容疑者の逮捕容疑は7月13日、一緒に施設を訪れた女性を自身の膝の上に座らせ、服の上から下腹部を触るなどした疑い。警視庁によると「何が悪いのか分からない」と供述している。
青木容疑者は7月18日、施設内で、交際中の10代の少女と腰を振るなどの性行為を思わせるみだらな言動をした疑い。「場所を考えるべきだった」と話している。
7月下旬、施設側から警視庁に「さまざまな問題行為が起きている」と相談があり、防犯カメラの映像で確認した。施設は現在、人数制限を導入。9月から利用者は登録制としている。
小池百合子都知事は10日、報道陣に「対応策を指示した。これからも相談、防犯体制をしっかりさせていきたい」とした。〔共同〕
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