「助かってほしい」高校の同級生
この家に住む70代の男性と高校の同級生だという男性は「今も月に1回、5人ほどの友人で集まって飲み会を開いているので、先週も会ったばかりでした。土砂崩れのことはニュースで知って驚きました。面倒見のいい人なので助かってほしいです」と話していました。
「バケツひっくり返したような雨」近くに住む女性
現場の近くに住む60代の女性は「昨夜はバケツをひっくり返したような雨だったが、土砂崩れが起きるまでとは思わなかった。近くに住む妹は夜10時ごろに『ドカン』と何かが崩れるような大きな音を聞いたと言っていた。去年の大雨で近くの土手が崩れたことがあったので、またそこが崩れたのかと思ったようだ。救助が始まってから時間がたっているので心配だ」と話していました。
現場から500メートルほど離れた場所に住む70代の男性は、昨夜の雨について「どしゃ降りで雷も鳴っていました。この辺りは去年も大雨で斜面が崩れたことがありましたが、今回の雨でまさかこんなことになるとは思っていませんでした」と話していました。
平年の8月1か月分を上回る雨
名古屋地方気象台によりますと蒲郡市では26日午後4時の降り始めから27日夜11時までの間に138.5ミリと、平年の8月1か月分を上回る雨が降ったということです。
現場はJR東海道本線の三河塩津駅からおよそ1.6キロ離れた蒲郡市西部の山あいの場所です。
県は今回被害があった住宅周辺の斜面が急ではないとして、土砂災害警戒区域に指定していなかったということです。
現場上空の映像(午前8時半ごろ)
28日午前8時半ごろ、NHKが現場上空から撮影した映像では、山が大きく崩れて住宅に大量の土砂が押し寄せた様子が確認できます。
住宅の多くの部分が土砂に埋もれています。
また、現場近くでは大勢の救助隊が出て、活動している様子も確認できます。
陸上自衛隊 約30人派遣
今回の土砂崩れを受けて、陸上自衛隊は28日朝、救助活動などにあたる隊員およそ30人を派遣したということです。
大村知事「自衛隊も救出活動中」
愛知県の大村知事は28日正午ごろ、総理大臣官邸で岸田総理大臣と面会したあと記者団に対し「きょう午前1時すぎに自衛隊に出動の要請を行い、駐屯地から30人が現地に入って救出活動を行っている。愛知県内の消防関係者およそ120人も現地で救出活動に取り組んでいる」と述べました。
そのうえで「岸田総理大臣には、自衛隊の急きょの派遣と災害救助法の適用に向けて取り組んでもらっていることに感謝を申し上げた。岸田総理大臣からは『政府としてできることはしっかり対応する』と言っていただいた」と述べました。
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