ゴルフ場の営業を続ける条件で町有地を売却したのに、運営会社が太陽光発電事業者側に高値で転売したのは不当として、宮城県加美町は28日、土地の所有権が町にあることの確認を求めて仙台地裁に提訴すると発表した。発電事業者側も5日、土地の所有権を主張する訴えを起こしている。
町によると、土地は2021年4月、同町のゴルフ場運営会社「チームトレイン」に9500万円で売却。同社は即日、太陽光発電事業者「カナディアン・ソーラー」(カナダ)の子会社に4億円で売った。
23年秋、チームトレインと発電事業者側は24年シーズンでゴルフ場の営業を終えて発電所を建設すると町に通達。町は猛反発し、チームトレインとカナディアン・ソーラー子会社2社を提訴すると決めた。
町はチームトレインについて「当初から営業を継続する意思がないのに、継続を申し出て売買契約を締結させた」として町を欺いたと強調。発電事業者側も事情を知っていたのは明らかで、過失があるとした。発電事業者側は「裁判の中で契約の正当性を訴えたい」とコメントした。
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