ヘアアイロンによるやけどの事故が2019年度以降に43件寄せられ、親が使った後に子どもが触れてしまうケースが多かったとして、国民生活センターは「子どもが近づかない場所に置いて」と注意を呼びかけている。  センターによると、消費者庁と共同で運営している医療機関ネットワークに寄せられた43件のうち、1歳が18件で最も多く、0~2歳で30件と約7割を占めた。親の使用中や使用直後の高温部に触れたり、握ったりして手のひらや指をやけどした例が大半。ほとんどは通院が必要で、入院を要するケースもあった。  使用後のヘアアイロンを浴室ドアのタオルかけにつるしていたところ、2歳男児の手に当たり、左手に水疱ができた事例のほか、電源が入った状態で洗面台の上に置いていた際、コードを引っ張った1歳男児の上に落下し、手や腕にやけどをした、といったケースがあった。  センターが複数の商品で実施したテストによると、設定可能な最高温度は180~230度だった。いずれも電源を入れた直後から温度が急上昇する一方、使用後はなかなか温度が下がらない傾向があった。多くの商品で加熱面に近いプラスチック部分などでも温度が上昇した。


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