戦後にシベリアやモンゴルに抑留され、強制労働に従事し死亡した日本人犠牲者を追悼する集いが23日、東京都千代田区の千鳥ケ淵戦没者墓苑で開かれた。抑留経験者は今も実態解明が不十分だとして「国が本腰を入れて検証し、次世代へ正確に歴史と教訓を伝えてほしい」と求めた。

 参列した約130人が黙とうや献花をした。主催のシベリア抑留者支援センターの世話人で、抑留を経験した西倉勝さん(99)=相模原市=は、抑留者の内訳などが判然としない現状に触れ「原因究明や責任の追及も放置されたまま。戦後80年を前に、課題解決に向けて国民的な議論を求めます」とあいさつした。

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