竜のしっぽ部分が撤去された(23日未明、大阪市)=共同

大阪市の繁華街・ミナミにあるラーメン店「金龍ラーメン道頓堀店」の運営会社「金龍製麺」は23日、店の立体看板である竜のしっぽ部分を切除して撤去した。隣接する土地所有者との訴訟で大阪高裁が5月、隣接地にはみ出ているとして撤去を命じる判決を出していた。

撤去工事は23日未明に実施。店の外壁から突き出たしっぽが切除されると、見守っていた通行人らから歓声が上がった。外壁にはしっぽの跡が残っていた。立体看板の制作者で、切除作業をした中村雅英さんは「心の中で泣きながらしっぽを切った」と名残惜しそうに話した。

同社などによると、立体看板は1992年ごろに設置。店の正面の上部に巨大な竜の顔や胴体があり、側面の壁からしっぽが飛び出していた。

昨年10月の一審大阪地裁判決は、しっぽ部分が土地の境界を越えていると認定。店側が控訴したが、高裁は「立体看板などは土地の所有権を妨害していた」と判断し、棄却した。今年8月、店側が撤去を発表した。〔共同〕

【関連記事】

  • ・大阪・ミナミ「金龍ラーメン」のしっぽ撤去へ 訴訟敗訴で
  • ・「金龍ラーメン」立体看板、二審も撤去命じる 大阪高裁

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。