広島市安佐動物公園は21日、絶滅の恐れがあるゾウの一種「マルミミゾウ」について、国内初の妊娠を確認したと発表した。同園によると、マルミミゾウの野生個体は極めて少なく、飼育も世界で3頭のみ。国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストでリスクの高い「深刻な危機」に分類されている。出産は来年8〜10月の見込み。
妊娠したのはマルミミゾウの「メイ」。推定25歳で、西アフリカのブルキナファソから2001年に来園した。同園ではメイと、秋吉台自然動物公園サファリランド(山口県美祢市)から受け入れた雄の「ダイ」の計2頭を飼育している。
安佐動物公園は22年からメイの繁殖を目指し、発情時期に合わせて3カ月ごとに2頭の同居を実施。今年8月14日のエコー検査で妊娠を確認した。園は今後、血液検査などでメイの健康状態を観察する方針で「出産や子育てに向けて注意深く見守りたい」としている。〔共同〕
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