新川和江さん=2008年
結城高等女学校(現・茨城県立結城第二高校)卒。戦時下の在学中、近くの下館町(現・筑西市)に疎開してきた西条八十に師事。結婚して上京後の1953年、身近な生活を重視する立場を打ち出した第1詩集「睡(ねむ)り椅子」を出版。その後、出産を経て発表した「赤ちゃんに寄(よ)す」で、母性といのちをうたう詩人という評価が定着した。 65年、欧州への紀行詩集「ローマの秋・その他」で室生犀星賞を受賞。続いて、「ひきわり麦抄」(現代詩人賞)「けさの陽に」(詩歌文学館賞)「はたはたと頁(ページ)がめくれ…」(藤村記念歴程賞)などの詩集を刊行。地球全体の生命とのつながりをテーマにした2007年の「記憶する水」で現代詩花椿賞を受けた。 1983年、女性で初の日本現代詩人会会長に就任。同年、吉原幸子(さちこ)(故人)とともに、女性を主体とす季刊詩誌「ラ・メール」を創刊して10年間発行、多くの女性詩人を育成した。 鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。