パリ五輪、日本は金20個、銀12個、銅13と合計45個のメダルを獲得した。金メダルの数は開催国のフランスの16を上回り、米国と中国の各40に次ぐ3位。自国開催を除いた大会としては、金メダル数と合計数は史上最多を記録した。

メダルラッシュをけん引したのは後半日程を盛り上げたレスリング。メダル総数11個のうち、8個が金メダルだった。しかも、女子は出場6人全員がメダリストとなった。53キロ級の藤波朱理選手はパリ五輪で公式戦連勝記録を137まで伸ばし無敵の強さを誇るが、まだ20歳。今後の活躍にも期待できる。

フェンシングは個人・団体合わせて5個のメダルを獲得。太田雄貴さんが2008年の北京五輪の男子フルーレ個人で日本フェンシング史上初のメダルを獲得してから、着実に選手強化をしてきたことが実を結んだ格好だ。

また、女子やり投げの北口榛花選手が陸上女子のフィールド種目としては初のメダルを獲得した他、男子高飛び込みの玉井陸斗選手(銀)、男子近代五種の佐藤大宗選手(銀)も日本として初メダルとなった。

逆転で五輪出場権を得たスケートボード男子ストリートの堀米雄斗選手は、決勝で厳しい戦いを強いられていたが最終5本目で最高点をたたき出して逆転勝利、2連覇を決めた。スケートボード女子ストリートでは、吉沢恋選手と赤間凛音選手のワンツーフィニッシュ。

一方、柔道は団体含めて8個のメダルを獲得したものの、東京大会の12個からは大きく後退。特に、女子はメダル2個にとどまった。

夏季五輪での日本のメダル獲得数

開催都市
2024 パリ (メダリスト一覧 20 12 13
2020 東京   (メダリスト一覧 27 14 17
2016 リオデジャネイロ 12 8 21
2012 ロンドン 7 14 17
2008 北京 9 8 8
2004 アテネ 16 9 12
2000 シドニー 5 8 5
1996 アトランタ 3 6 5
1992 バルセロナ 3 8 11
1988 ソウル 4 3 7
1984 ロサンゼルス 10 8 14
1980 モスクワ 不参加
1976 モントリオール   9 6  10
1972 ミュンヘン 13 8 8
1968 メキシコシティ― 11 7 7
1964 東京 16 5 8
1960 ローマ 4 7 7
1956 ストックホルム(馬術のみ) 不参加
1956 メルボルン 4 10 5
1952 ヘルシンキ 1 6 2
1948 ロンドン 不参加
1936 ベルリン 6 4 10
1932 ロサンゼルス 7 7 4
1928 アムステルダム 2 2 1
1924 パリ 0 0 1
1920 アントワープ 0 2 0
1916 ベルリン 中止
1912 ストックホルム 0 0 0

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