「中学生サミット」は、北朝鮮による最初の拉致事件から長い時間が経過し、被害者や家族の高齢化が進む中、若い世代に拉致問題について考えてもらおうと、政府が去年から開いています。
9日は全国の中学生67人が参加し、47年前、中学1年生の時に拉致された横田めぐみさんの弟で、拉致被害者の家族会代表の横田拓也さんが講演しました。
拓也さんは「めぐみは、いつも明るくて楽しくてほがらかで、友達の間でも人気者でした。拉致された当日、帰ってくるはずの時間にめぐみは帰ってこず、明るくてにぎやかな毎日が一転し、つらい毎日が続きました。現在進行形のまだ解決していない問題で、わがことの視点で考えてほしい」と話しました。
また、10年前の2014年に両親の滋さんと早紀江さんがモンゴルで面会しためぐみさんの娘のウンギョンさんについて触れて、「私たちが求めているのは、横田めぐみ本人を返してほしいということで、ウンギョンちゃんと会いたいということは一切求めていません」と強調したうえで、「親世代が健在なうちに、すべての拉致被害者を返せと、北朝鮮に要求し続ける必要があります」と訴えました。
午後は、中学生がグループに分かれて、拉致問題を幅広い世代に伝えていくためのアイデアについて意見を交わすことになっています。
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