「手足口病」は、手や足、それに口の中などに発疹ができるウイルス性の感染症で、主に幼い子どもの間で流行し、まれに脳炎などの重い症状を引き起こすことがあります。

国立感染症研究所によりますと、先月28日までの1週間に調査の対象となっている全国およそ3000の小児科の医療機関から報告された患者数は3万7428人で、1医療機関当たりでは11.93人と前の週からほぼ横ばいとなりました。

地域別では三重県が25.89人と最も多く、次いで長野県が24.67人、静岡県が20.93人、広島県が19.88人などとなっていて、43の都道府県で国の警報基準となっている5人を超え、全国的に多い状況が続いています。

前の週から減っている地域もありますが東北地方などでは急増していて、青森県は前の週の2.1倍に、宮城県は1.9倍に増えました。

日本小児科医会で感染症対策に携わる峯眞人理事は「夏休みに入っても患者の数は思ったより減っておらず、これまで流行していなかった地域では今後も増えるおそれがある。ことしの手足口病は初期に発疹がないケースが目立ち、夏かぜと区別しにくいのが特徴だ。手洗いや消毒などの対策を徹底してほしい」と呼びかけています。

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