広島で原爆の犠牲になった韓国人の慰霊祭が5日、広島市中区の平和記念公園で開かれた。在日本大韓民国民団(民団)広島県地方本部が主催し、今年で55回目。同本部の金基成団長は「世界平和と人類共栄を胸に刻み、原爆犠牲者から受け継いだすべての記憶を次の世代へとつなげるように最善を尽くす」と追悼の辞を述べた。

慰霊祭には、民団中央本部の金利中団長や韓国の在外同胞庁トップの李相徳氏、遺族ら約250人が参列。この1年間で亡くなった4人を加えた計2814人の死没者名簿が慰霊碑に納められた。李氏は「犠牲者の方々はもちろんのこと、日本の地に残っている同胞の方々の痛みと苦痛を慰めていく」と話した。

原爆で犠牲になった韓国人の慰霊祭で黙とうをささげる参列者=5日午前、広島市中区の平和記念公園

原爆で犠牲になった韓国人の慰霊祭で追悼の辞を述べる在日本大韓民国民団広島県地方本部の金基成団長=5日午前、広島市中区の平和記念公園

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