兵庫県知事の疑惑告発文書問題を巡り、県議会が開いた百条委員会=2日午前

 斎藤元彦兵庫県知事を巡る疑惑告発文書問題で、県議会の調査特別委員会(百条委員会)が2日開かれ、職員へのパワハラ疑惑について斎藤氏を30日に証人尋問することを決めた。斎藤氏を含む計11人に出頭要求し、23日にも職員への尋問を行う。真偽を巡る証言内容が焦点で、疑惑の調査が本格化する。

 被害について証言する職員を保護する観点で、証人11人のうち8人は非公開の「秘密会」で実施。斎藤氏を含む部長級以上の3人は公開の場で行う。正当な理由なく拒んだり、虚偽証言をしたりすると地方自治法100条に基づき禁錮や罰金が科される。

 百条委は心理的ストレスを軽減するため弁護士の同席を認め、メンタルヘルスケア相談を行うことも決めた。

 全職員約9700人を対象にパワハラの有無などを尋ねるアンケートには、8月1日時点で約3500人が回答したという。9月13日までに結果の最終報告を受け、その後の百条委で公表する。

 告発文書は元県西播磨県民局長の男性(60)が作成。男性は7月19日の百条委に出席予定だったが、同月7日死亡した。

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