北海道旭川市で女子高校生(17)がつり橋から石狩川に転落させられ殺害された事件で、殺人容疑などで家裁送致後、検察官送致(逆送)された同市の無職の女(19)について、旭川地検が同罪などで近く起訴する方針を固めたことが31日、捜査関係者への取材で分かった。改正少年法で起訴後の実名報道が可能な「特定少年」に当たり、地検が氏名を公表する可能性がある。

 女は7月3日に家裁送致され、旭川家裁は26日、「刑事処分が相当だ」として検察官送致を決めた。

 家裁の決定などによると、内田梨瑚被告(21)=殺人罪などで起訴=らと共謀の上、4月18日夜から19日未明にかけ、留萌市の高校生を市内の道の駅で車に乗せて監禁したほか、着衣を脱ぐよう命じ、腰を蹴るなどした上、極度に畏怖している高校生を橋の欄干に座らせ「落ちろ」「死ねや」などと脅して川に転落させ、窒息死させたとしている。

 上村善一郎裁判長は決定理由で「犯行は執拗かつ卑劣なもので、極めて悪質」と非難。内田被告が主導したが、女も自分の判断で積極的に暴行を加えるなどしており「果たした役割は大きく、犯情は極めて重い」と指摘していた。

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