元医師の山本直樹被告(47)は、13年前の3月、医師の大久保愉一被告(46)らとともに精神障害があった当時77歳の父親を入院中の病院から連れ出して殺害したとして、殺人の罪に問われました。
弁護側は「大久保医師が独断で殺害した」などと無罪を主張しましたが、2審の大阪高等裁判所は主張を退け、「入退院を繰り返すなどした被害者を疎ましく思っていた。医師としての知識や経験をもとに巧妙な計画を練り上げ、主体的に犯行した」などとして、1審に続いて懲役13年の判決を言い渡しました。
弁護側は上告していましたが、最高裁判所第2小法廷の尾島明裁判長は31日までに上告を退ける決定をし、有罪判決が確定することになりました。
山本元医師は大久保医師とともに全身の筋肉が徐々に動かなくなる難病のALSを患っていた京都市の女性から依頼を受けて殺害した罪にも問われ、1審で懲役2年6か月の判決を受け、控訴しています。
大久保医師もこれらの2つの事件で殺人などの罪に問われ、1審で懲役18年の判決を受け、控訴しています。
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