警察によりますと、6月に、大阪府内に住む中国籍の40代の女性のスマートフォンに、中国の警察官などを名乗る人物から「あなたが犯罪グループに関わっている疑いがあることが分かった。資産を調査するので、お金を振り込んでほしい。身の潔白を証明できたら返金する」という、うその電話がありました。

女性は、身に覚えがありませんでしたが、通信アプリで本人の顔写真付きの書類を提示されたり、大阪市内の路上で会った人物から、逮捕状のようなものを手渡されたりしたことから、話を信じてしまったということです。

女性は、7月12日までに資産の調査や保証金などの名目で、指定された口座に33回にわたって現金、合わせておよそ3億円を振り込んで、だまし取られました。

逮捕状のようなものに記載されていた「有効期限」を過ぎても動きがなかったことなどから、被害に気付いたということで、警察が詐欺事件として捜査しています。

警察によりますと、府内で、ことしに入ってから確認された特殊詐欺の被害額としては、最も大きいということです。

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