国民生活センターによりますと、全国の消費生活センターなどには、コード決済サービスで返金するなどと言われ、金銭をだまし取られたという相談が、ことし4月までの1年間で2644件寄せられました。

ことし4月には444件と、去年の同じ時期の20倍以上に増えているということです。

ことし4月には、インターネットのサイトで洋服を注文した10代の男性が、サイト側から「在庫がないので返金する」と言われ、コード決済サービスのアプリで、送られてきたQRコードを読み込み、「返金コード」として指定された5桁の数字を入力したところ、実は送金の操作をさせられていて、9万9980円をだまし取られたということです。

また、別のサイトで2万円のバイク用品を注文した50代の男性は「欠品なので返金する」とメールが届き、カスタマーセンターを名乗る相手から指示されるまま、コード決済サービスを操作したところ、「返金できなかった」と言われ、何度も操作を繰り返した結果、いつの間にか合わせて100万円を送金していたということです。

国民生活センターは「『○○ペイで返金します』と言われたら、まずは詐欺を疑ってほしい。相談事例では、通販サイト自体が偽のサイトである場合が多いと見られ、販売事業者の連絡先や責任者の名前などをしっかりチェックしてほしい」と、注意を呼びかけています。

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