28日、柳川市昭南町の農地で、大分県日田市から佐賀空港に向かっていた民間のヘリコプターが墜落して2人が死亡しました。

この事故について国の運輸安全委員会の航空事故調査官2人が、29日午後、墜落現場の状況を確認し、その後報道各社の取材に応じました。

それによりますと事故機は、炎上した胴体などの主要部分と、機体の後部のテールローター、それに胴体とテールローターをつなぐテールブームとよばれる部分の3つに分かれた状態で発見されたいうことです。

そして、主要部分とテールローターが見つかった場所は、200メートルほど離れていたということです。

こうした状況から事故調査官は、機体の後部は墜落前に上空で分離していたと推定されると明らかにしました。

事故機は飛行中に行った複数回の無線交信で異常を報告していなかったことがわかっていて、運輸安全委員会は、関係者への聞き取りのほか現場で回収された部品や破断面を分析するなどして、さらに詳しい調査を進めることにしています。

西川直宏主管調査官は「機体の本体が完全に損傷しているので、原因究明が非常に難しい事案だと感じている。機体が分離しているので、それに至った経緯を確認していくことが一番大事だ」と話していました。

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