三重県鳥羽市の鳥羽水族館は27日、国内で同館だけにいるアフリカマナティー2頭のうち、オスの「かなた」が死んだと発表した。今後は、メスの「みらい」が国内唯一の個体となる。
「かなた」は全長約3メートルで、年齢は不明。同館によると、1カ月ほど前から動きが緩慢になり、じっとしていることが多くなっていた。27日朝、死んでいるのを担当の飼育員が発見したという。
アフリカマナティーはアフリカ西海岸の河口や河川などに生息する海牛目の草食動物で、絶滅危惧種に指定されている。国内では1996年に初めて、「かなた」とメスの「はるか」がアフリカのギニアビサウから同館にやってきた。2010年に「みらい」がきて3頭になったが、14年に「はるか」が死んで2頭になっていた。
飼育担当者は「長いあいだ水族館にいたので、残念な気持ちです」と話した。(米田怜央)
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