岐阜地方裁判所
岐阜協立大(岐阜県大垣市)硬式野球部4年の男子部員=当時(22)=が2022年5月、練習中に倒れて死亡したのは、当時の監督や搬送先の二つの病院が適切な対応をしなかったためだとして、遺族が24日までに元監督や大学、2病院側に計約1億2216万円の損害賠償を求め、岐阜地裁に提訴した。18日付。 訴状によると、部員は22年5月14日午前、ランニングを始めて約1時間後に倒れ、嘔吐を繰り返し、意識を失った。野球部の車で大垣徳洲会病院に運ばれ、新型コロナ陽性となったため大垣市民病院へ転院。翌日午後、亡くなった。 遺族側は部員の死因は熱中症で、元監督はランニングの終了時間を決めず、倒れた後にトレーナーらから救急車を要請するよう勧められたが、応じなかったなどの過失があると主張。2病院の医師は迅速な冷却措置を怠ったなどの過失があるとした。 大学を運営する学校法人と大垣徳洲会病院の担当者は、訴状が届いておらず、対応できないと話し、大垣市の石田仁市長は「訴状が届きましたら適切に対応します」とコメントした。
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