漁船を転売すれば利益が出ると持ちかけ、漁船購入代金の名目で1500万円をだまし取ったとして、警視庁は船舶売買仲介会社の社長の工藤雄一容疑者(44)=鹿児島県東串良町=を詐欺容疑で逮捕し、24日に発表した。認否は明らかにしていない。
漁船の命名権や大漁旗をプレゼント
高輪署によると、工藤容疑者は2019年6月、東京都内の男性に対し、漁船を転売してもうかったお金を配当するとうたい、漁船のオーナーになるよう持ちかけ、購入代金として1500万円をだまし取った疑いがある。
工藤容疑者は漁船の命名権や大漁旗をプレゼントするなどして信用させ、「漁船の登録に時間がかかっている」などと言って配当金を支払わなかったという。男性が22年8月、署に相談して事件が発覚した。署は、工藤容疑者が17年ごろから、同様の手口で全国各地の30人以上から計約2億6千万円をだまし取ったとみて調べている。(福冨旅史)
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