覚醒剤約531キロをメキシコから横浜港に密輸したとして、神奈川県警は23日、自称・飲食店経営の内山達生容疑者(40)=千葉市若葉区=ら男3人を、覚醒剤取締法違反(営利目的輸入)の疑いで再逮捕し、発表した。認否は明らかにしていない。

 末端価格は約350億円で、覚醒剤の押収量では1981年以降、県内最多で、国内でも6番目に多いという。県警は指定暴力団稲川会や海外の麻薬組織が関与した疑いがあるとみて調べている。

 ほかに再逮捕されたのは、いずれも住居不定で、メキシコ国籍の自称スポーツインストラクター、フアン・レジェス・チャベス(49)、コロンビア国籍の自称とび職、アンドレス・フェリペ・ゴンザレス・サラサル(28)の両容疑者。

 再逮捕容疑は2月9日にメキシコを出た貨物船のコンテナに覚醒剤を隠し、同28日に横浜港で陸揚げしたというもの。

 横浜税関が積み荷が「パーム油」名目のコンテナを大型エックス線検査装置で調べ、白色結晶の覚醒剤が詰まった袋106個を見つけた。書類に指定された場所にコンテナを移動させ、5月12日、覚醒剤を取り出しに来たとして、5人を同法違反(営利目的所持)容疑で現行犯逮捕し、調べていた。

 県警は内山容疑者が指示役で、フアン容疑者がメキシコ側の連絡役とみている。(村上潤治)

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