子宮頸がんを予防するヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの「キャッチアップ接種」を知ってもらおうと、厚生労働省は13日までに、7大学で周知キャンペーンを始めた。国の積極的勧奨中止で接種機会を逃した女性の救済措置として始まり、来年3月で終了する。3回接種に約6カ月かかるため、今年9月までに始める必要がある。
公費でのHPVワクチン定期接種は小学6年から高校1年に相当する年齢が対象。2013年4月に始まったが体のしびれなどの訴えが相次ぎ、厚労省は同年6月に積極的勧奨を中止した。
22年4月に勧奨を再開し、この間に打てなかった1997~07年度生まれの女性を対象にキャッチアップ接種の救済措置を設けた。
17日に奈良女子大、18日に静岡理工科大、23日に近畿大で、専門家が講演するセミナーを開く。
他のキャンペーン実施先は千葉大、東海大(湘南キャンパス)、山口県立大、静岡社会健康医学大学院大。企画した同大准教授で厚労省参与の溝田友里さんは「夏休みのタイミングでぜひ打ってほしい」と話している。
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