首元の冷却グッズや腰に下げる飲料ホルダー、サングラスを着用した愛知県警の警察官=10日、名古屋市

 制服の規定が厳格な警察の現場で、暑さ対策グッズの使用を認める動きが広がっている。対策を推進する警察庁の通知を受け、首元を冷やすネックリングや腰に下げる飲料ホルダーなどの着用解禁が夏本番を前に全国の警察で相次いだ。見慣れない警察官の姿に戸惑う市民の声も予想されるため、当局は「健康を守るため使用に理解を」と周知に力を入れる。  愛知県警は7月から、制服着用の屋外活動時に首元の冷却グッズや飲料ホルダー、サングラスを使用することを認めた。酷暑が続き、昨年は熱中症での警察官の救急搬送事例もあったという。クールタオルを首に着けた自動車警ら隊の伊藤萌巡査(26)は「炎天下の活動ではしんどいこともある。首を冷やすと全身が冷えて良い」と話した。  対策用品は自費で購入したものを使う。服装の規定で、これまでは私物を個人の判断で身に着けることはできなかったが、色などの基準を定めて利用できるようにした。  福岡県警は背中や両脇に保冷剤を入れる冷却ベストを導入。三重県警では首や胸元に装着する携帯扇風機の利用を認めている。


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