「アイム・ノット・ギルティ(私は無実)」。少女への誘拐・性的暴行事件で、12日に開かれた初公判。那覇地裁に出廷した米兵ブレノン・ワシントン被告(25)は、検察官が読み上げた起訴状の内容をはっきりとした口調で否定した。傍聴を終えた人からは、沖縄で相次ぎ浮上する性被害に憤り、公判での真相究明を求める声が上がった。  短髪姿の被告は白のワイシャツ姿で入廷。検察官の冒頭陳述の間、前を向いたまま耳を傾けていた。終始落ち着いた様子で、弁護人とやりとりする場面もあった。公園で少女と会い、一緒に車に乗るまでが写った防犯カメラの映像が法廷に流され、被告はじっとモニターを見つめていた。  少女が事件後、母親に泣いて被害を訴えたことが検察側冒頭陳述で明らかに。傍聴した「オール沖縄会議」の糸数慶子共同代表は「一人の少女の人権を守りきれず、1995年の少女暴行事件の頃から何も変わっていない」と怒りをにじませた。  同団体の高里鈴代共同代表も「無罪主張で驚いた」と話した。


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