「背広組」と呼ばれる防衛官僚が中心の防衛省内部部局(内局)で、複数の幹部がパワハラ行為をしたとして、同省が近く、幹部らを懲戒処分にする方針を固めたことが8日、政府関係者への取材で分かった。

 防衛省は元自衛官五ノ井里奈さんが実名で性被害を訴えたことを機に、2022年9月、全自衛隊のハラスメントの実態を調べる「特別防衛監察」を開始。23年8月、パワハラやセクハラなど1325件の申し出があったと公表していた。

 政府関係者によると、防衛省が事案を調べた結果、今回、懲戒処分の対象となる内局の幹部らが威圧的な言動を繰り返し、部下などに精神的な苦痛を与え職場環境を悪化させたことが確認された。

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