比叡山延暦寺の根本中堂=共同

6日午後11時10分ごろ、大津市坂本本町の天台宗総本山・比叡山延暦寺の国宝根本中堂で「仮設の屋根が燃えている」と寺関係者から119番があった。滋賀県警大津署や市消防局によると、改修工事中の根本中堂に仮設された足場や電気配線、投光器など約4平方メートルが焼けた。火は約40分後に消し止められ、根本中堂への延焼やけが人はなかった。

寺によると、同日午後9時ごろの見回りの際は異常はなく、午後10時45分ごろ、寺関係者が変なにおいに気付いた。署や消防局が出火原因を調べている。

寺のホームページなどによると、根本中堂は延暦寺の総本堂で、天台宗の開祖・最澄がともして以来1200年以上消えていないとされる灯火「不滅の法灯」が安置されている。戦乱による焼失などを経て現在の建物は1642年に建て替えられた。屋根や床の老朽化のため2016年から大規模改修を始め、27年12月に完了する見込み。〔共同〕

【関連記事】

  • ・日本遺産、兵庫県が全国最多 滋賀や奈良では観光促進
  • ・焼き打ち前の仏像と判明 大津、延暦寺の9体

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。