清掃先の個人宅から腕時計を盗んだとして、窃盗の罪に問われたプロ野球巨人の元投手で、高松市円座町の清掃業松本竜也被告(31)の初公判が5日、高松地裁であった。即日結審し、深野英一裁判官は懲役1年6カ月執行猶予3年(求刑懲役1年6カ月)の有罪判決を言い渡した。
判決などによると、松本被告は1月10日午前9時~10時半ごろ、清掃作業で出入りしていた高松市内の個人宅から腕時計2点(時価計約33万円)を盗んだ。
松本被告は公判で、清掃業の経営悪化がきっかけで盗んでしまったとし、「本当に申し訳なかった。今後はこういうことがないように約束します」と反省の弁を述べた。腕時計をリサイクル店で換金して得た約5万円は、生活費などに充てたという。
また、深野裁判官がプロ野球選手だった過去にふれ、「金回りが良かった時のことが忘れられないということではないですね」と尋ねると、「関係ありません。一からやってきました」と述べた。
深野裁判官は「(犯行を)軽視することはできない」と指摘しながらも、示談が成立していることや、妻が監督を誓っていることなどから執行猶予とした。
松本被告は2011年秋のドラフト会議で巨人1位指名を受け入団。15年に野球賭博をしていたことが発覚し、無期の失格処分を受けていた。(木野村隆宏)
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