東京・上野の路上で男性2人を襲って現金約190万円を奪ったとして、警視庁捜査1課は2日、強盗致傷の疑いで、いずれも会社役員の山田文彦容疑者(59)=札幌市中央区、高良精吾容疑者(55)=東京都港区=の2人を逮捕したと発表した。

◆5月に逮捕された実行犯から関与浮上

 逮捕容疑では、3月29日午前11時半ごろ、台東区上野3の路上で、30代と50代の男性に催涙スプレーをかけて殴るなどし、現金190万円入りのブランドバッグ(約50万円)を奪い、肋骨(ろっこつ)骨折や頭部打撲などを負わせたとされる。山田容疑者は黙秘し、高良容疑者は容疑を否認している。  被害者らは事件当日、5000万円相当の金塊を売却するため、高良容疑者とともに上野を訪れていた。山田容疑者が高良容疑者から情報を得て、面識のある男らに金塊を奪うよう指示したとみて調べる。  捜査1課によると、被害者と一緒にいた別の男性が金塊を持っていたが、現場から逃げたため無事だった。両容疑者は10年以上付き合いのある知人同士だった。実行役の男2人=いずれも強盗致傷罪で起訴=への捜査などから、両容疑者の関与が浮上した。 

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