タウシュベツ川橋梁はかつて旧国鉄士幌線で使われていた長さ130メートルのアーチ橋で、人工のダム湖、糠平湖ができてからは湖の底に沈み、水位が下がると姿を現すことから「幻の橋」と呼ばれています。

橋の観光ガイドツアーを行う地元のNPO法人によりますと、コンクリート製の橋は中が空洞で石が詰め込まれていますが、先月29日の夕方、橋の中央付近の亀裂から石がこぼれ出ているのを確認したということです。

そして30日、橋の中央付近の外壁が幅数メートルにわたって崩れ落ちているのを確認したということです。

NPO法人によりますと、冬に橋の内部が凍結し春先に暖かくなると崩落することがあるということですが、6月にこれほどの崩落が確認されるのは初めてではないかとしています。

1日、橋のガイドツアーに参加した大阪府の60代の女性は「いつか見られなくなる景色かもしれないので間に合ったという思いです」と話していました。

NPO法人ひがし大雪自然ガイドセンターの上村潤也さんは「崩落がこれまで以上に加速していくと思います。来年の雪どけ時期には橋のアーチが途切れてしまうかもしれません」と話していました。

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