高崎市では昨年度1年間のクマの目撃情報は31件でしたが、今年度は4月と5月の2か月間だけですでに25件、寄せられ、6月に入ってからは山間部にある住宅の近くでも目撃されています。

クマの目撃情報があった場合、高崎市は昼夜を問わず、猟友会に緊急出動を依頼し、猟友会のメンバーに現場のパトロールや安全確認などにあたってもらっています。

市ではこれまで猟友会に対し、鳥獣被害対策として年間の活動費を支給していましたが、緊急の出動ごとに支給される手当はありませんでした。

クマの目撃が相次いだことを受け、市では6月上旬からクマによる緊急出動1回につき、猟友会のメンバー1人当たり、3700円を支給することにしました。

さらに、クマが捕獲された場合の1頭当たりの処分の費用についても、これまでより1万円増額して2万5000円としました。

このほか、クマが出没した地域の住民に対してクマが嫌がる臭いがついた「忌避剤」と呼ばれるシートを配付する取り組みも新たに始めています。

高崎市農林課の吉岡雄一郎課長は「市民の安全と猟友会の安全を守るため、対策をすぐに打とうと緊急対策を決めた。重点的に対策を進めたい」と話していました。

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