タクシー事業者の管理下で一般ドライバーが有料で客を運ぶ「日本版ライドシェア」を巡り、国土交通省は28日、雨天時のタクシー需要増に対応するため、ライドシェア運行を認めていなかった時間帯でも一定の降水量が見込まれる場合は運行を認めると発表した。運行可能としていた時間帯では、稼働できる車両数を最大2倍まで増やせるようにする。7月1日に始める。 対象は東京や名古屋、福岡など都市部の12地域。1時間に5ミリ以上の降水量が予報される時間帯と、その前後1時間を運行可能にする。12地域以外も認めるかどうかは今後検討する。 日本版ライドシェアは、タクシー事業者が運行管理や事故対応をすることを要件に4月から開始。タクシーを補完する制度として位置付けられ、タクシーが足りない地域や時間帯に限定。稼働台数の上限はあらかじめ決まっている。 斉藤鉄夫国交相は28日の記者会見で「雨が降ってタクシーがつかまりにくいといった現象にも対応できるよう、制度のバージョンアップを積極的に進めたい」と述べた。
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