大阪高検が25日、準強制性交の疑いで元大阪地検検事正の弁護士北川健太郎容疑者(64)を逮捕した。各方面に衝撃が広がる一方、高検は具体的な容疑内容を明らかにしていない。専門家の間では「容疑内容を出さなければ公権力の乱用につながる」とする懸念と、公表すれば被害者を傷つける恐れがあり「詳細を発表する必要は必ずしもないのでは」とする声が上がっている。 高検は逮捕の発表で、容疑者の氏名や職業などだけを記載したA4用紙を1枚報道機関に配布。いつどこで、誰にどのような行為をしたのかや認否は公表しなかった。 記者会見も開かず、高検の小橋常和・次席検事が1社ずつ個別に対応しただけ。共同通信の取材には、逮捕容疑について「被害者のプライバシー保護のため差し控える」と繰り返した。 翌26日には、逮捕容疑が、検事正当時に自身の官舎で部下の女性に性的暴行をした疑いであることが関係者への取材で判明。しかし同日取材に応じた複数の高検幹部は「答えは差し控える」「個別事案は答えられない」などの回答に終始した。
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