北海道釧路市の住宅で2016年1月、おばを殺害して現金を奪ったとして、強盗殺人罪に問われた同市の田中治樹被告(52)の控訴審の初公判が25日、札幌高裁(成川洋司裁判長)であった。無罪を主張する弁護側に対し、検察側は控訴を棄却するよう求め、結審した。

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 一審・釧路地裁判決によると、田中被告は16年1月14日、おばの田中弘子さん(当時80)の頭部を鈍器のようなもので数十回殴って殺害し、現金を奪った。

 田中被告は一貫して否認していたが、地裁は検察側が示した状況証拠をもとに、求刑通り無期懲役を言い渡した。

 弁護側は「犯行は時間的に困難」などと主張し控訴。この日、新たな事実の取り調べはなく結審した。判決は7月16日に予定されている。(上保晃平)

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