歌手の伍代夏子さんが、災害時でもペットと一緒に過ごせる環境づくりを目指して活動している。「同室避難」と呼ばれ、一般の人と別に部屋を用意し、ペット用ケージなどを設置して飼い主も身を寄せる。能登半島地震の被災地や先進自治体を視察し「人とペットが別れる生活はともにストレス。同室避難は一番平和なやり方」と訴える。
カニンヘンダックスフントでいずれも雄の「陸」と「空」と暮らす伍代さん。昨年7月、愛犬と自身の名を付けた「りく・なつ同室避難推進プロジェクト」を立ち上げた。「犬は家族と一緒にいないと不安になる。『お父さん』『お母さん』って鳴くのです」と話す。
災害時にペットが避難所から閉め出されることは少なくない。東日本大震災では、命からがら逃げてきたのに、避難所に入れず飼い犬を連れて危険な自宅に戻ったり、車中泊を余儀なくされたりしたケースを耳にした。「ペットと過ごせる避難所をつくれないか」と活動を始めた。
今年1月、愛知県犬山市で同室避難所の運営訓練に参加。犬や猫などを連れた他の飼い主と共に、災害時を想定した場に身を置き「テントの中にはケージがあって、ペットは落ち着いている」との感想を抱いた。
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