行方不明になった高齢者の発見に貢献したとして、長崎県警時津署は19日、県警の嘱託警察犬指導手の岡正さん(77)=大村市=と嘱託警察犬の「カール」(シェパード雌、10歳)に感謝状を贈った。副賞として、好物のペットフードも贈った。
署によると、5月13日、長崎市内の高齢者施設から高齢の女性が行方不明となった。届け出を受けた県警は岡さんに出動を要請。カールは女性の枕カバーのにおいを頼りに1時間ほど捜索したところ、民家の敷地内に迷い込み倒れていた女性を無事発見したという。
岡さんは犬好きが高じて、約20年前に指導手となった。電気工事業の傍ら、休日などを利用し、人のにおいをかぎ分けて足跡を追う訓練を週に1回程度続けてきた。カールは1歳で嘱託犬となり、これまで約20回ほど出動した。行方不明者の発見に至ったのは今回が初めてという。岡さんは「女性が無事でなにより。行方不明者を発見してくれて、ほっとしている」と話した。
県警によると、県内には警察が飼育する警察犬はおらず、民間飼育の「嘱託警察犬」が7頭おり、行方不明者の捜索などで出動している。(榧場勇太)
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